2月27日(水)ルヌガンガ
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天才建築家ジェフリー・バワが生涯をかけてつくりあげた理想郷がある。
Lunuganga(ルヌガンガ)だ。
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1919年、コロンボの裕福な家庭に生まれたバワは、イギリスのケンブリッジ大学を卒業し弁護士になる。
世界を旅し、スリランカにもどり、ベントタの湖畔に広大な土地を買い、
理想郷ルヌガンガをつくりはじめる。
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しかし造園や建築の知識がなく、失敗を重ねる。
ふたたびバワはイギリスにもどり、建築を学ぶ。
つまりルヌガンガをつくるためにバワは建築家になったのだ。
バワはつぎつぎと建築史を塗り替える作品を発表しつづけるが、それは注文主が決めた枠の中での仕事だ。
100%自分の好きなようにつくれたのはルヌガンガだけであり、ここは永遠にバワの最高傑作と呼ばれることになる。
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晩年バワは脳卒中で倒れ、ルヌガンガで療養生活を送り、ここに遺骨が眠る。
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オレはどうしてもバワの創作の秘密が知りたかった。
現在ルヌガンガはホテルとなり、バワの愛弟子マイケル夫婦によって運営されている。
マイケルにメールで問い合わせると、メインの建物にある220ドル(17600円)のシングルに泊まれるという。(宿泊はすべてメールによる予約制)
ひえー、いつも2000円くらいの安宿ばっかなのに、10倍じゃん!
しかしコーチングの元祖ルー・タイスも「Add 0」(いつもの値段に0を足すことによって自分のレベルを上げろ)と言っているし、神様が手招きしているように感じた。
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コロンボからベントタまでバスで2時間(110円)、そこからスリーウィラー(3輪タクシー)で15分(350円)、バワの理想郷ルヌガンガに到着した。
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ここで働く若者たちがオレのバックパックを運んでくれ、丘の上にあるメインの建物のとおされる。
湖を見下ろすテーブルに座り、おしぼりとレモネードが運ばれてくる。
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なんという美しいながめだろう。
今までのあわただしい時間がぴたっと止まり、ゆったりと流れはじめる。
オレは一瞬にしてバワの魔法にかかってしまった。
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メインの建物にあるオレの部屋にはいる。
建物のデザインはもちろん、調度品や椅子、絵画や彫刻、そして自然の細部までバワの美学が浸透している。
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広大な庭を散布する。
人工物と自然との融合に息を呑む。
バワの建築は見事に自然を取り込み、それによって自然も美しさを増している。
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気がつくと写真を撮りまくっている自分に驚く。
木の枝や花や枯葉までバワの作品化と思わせるくらい美しく感じる。
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ここでは9人の庭師と14人のスタッフが働いているという。この広大な敷地を掃除するだけでも大変だし、建物は完璧な清潔さに維持されている。
ディナーテーブルに座ると、闇の中を蛍が舞っている。
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そんな環境で食べるスリランカ料理も絶品で、一生ここで暮らしたくなった。
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スタッフやマイケル夫妻たちとも仲良くなる。
「今度はここで本を書いてちょうだい。あなたならアーティストの長期滞在割引をするから」
マジでこんなインスピレーションを刺激するところで本を書いたら、すごいのができるだろうなあ。
ここに滞在してバワの魔法を体感できた。
芸術と自然の融合、これこそがバワの創作の秘密なのだ。
ふつうなら対立する両者を愛し合わせる魔法をバワは知っていた。
キーワードは「共存」、「生かし合い」、「育み合い」だろう。
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「勇者の石」という曲もできたし、はっきり言って220ドルの100倍くらいもとはとったね。
いつかオレも建築分野に挑戦するぞ。
みんなんもスリランカにきたら、ぜひルヌガンガに泊まってみてくれ。
テレビもネットもないが、ここにくると「自分にできないことはない」と信じることができるんだ。
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天才建築家ジェフリー・バワが生涯をかけてつくりあげた理想郷がある。
Lunuganga(ルヌガンガ)だ。

1919年、コロンボの裕福な家庭に生まれたバワは、イギリスのケンブリッジ大学を卒業し弁護士になる。
世界を旅し、スリランカにもどり、ベントタの湖畔に広大な土地を買い、
理想郷ルヌガンガをつくりはじめる。

しかし造園や建築の知識がなく、失敗を重ねる。
ふたたびバワはイギリスにもどり、建築を学ぶ。
つまりルヌガンガをつくるためにバワは建築家になったのだ。
バワはつぎつぎと建築史を塗り替える作品を発表しつづけるが、それは注文主が決めた枠の中での仕事だ。
100%自分の好きなようにつくれたのはルヌガンガだけであり、ここは永遠にバワの最高傑作と呼ばれることになる。








晩年バワは脳卒中で倒れ、ルヌガンガで療養生活を送り、ここに遺骨が眠る。

オレはどうしてもバワの創作の秘密が知りたかった。
現在ルヌガンガはホテルとなり、バワの愛弟子マイケル夫婦によって運営されている。
マイケルにメールで問い合わせると、メインの建物にある220ドル(17600円)のシングルに泊まれるという。(宿泊はすべてメールによる予約制)
ひえー、いつも2000円くらいの安宿ばっかなのに、10倍じゃん!
しかしコーチングの元祖ルー・タイスも「Add 0」(いつもの値段に0を足すことによって自分のレベルを上げろ)と言っているし、神様が手招きしているように感じた。

コロンボからベントタまでバスで2時間(110円)、そこからスリーウィラー(3輪タクシー)で15分(350円)、バワの理想郷ルヌガンガに到着した。

ここで働く若者たちがオレのバックパックを運んでくれ、丘の上にあるメインの建物のとおされる。
湖を見下ろすテーブルに座り、おしぼりとレモネードが運ばれてくる。

なんという美しいながめだろう。
今までのあわただしい時間がぴたっと止まり、ゆったりと流れはじめる。
オレは一瞬にしてバワの魔法にかかってしまった。

メインの建物にあるオレの部屋にはいる。
建物のデザインはもちろん、調度品や椅子、絵画や彫刻、そして自然の細部までバワの美学が浸透している。








広大な庭を散布する。
人工物と自然との融合に息を呑む。
バワの建築は見事に自然を取り込み、それによって自然も美しさを増している。







気がつくと写真を撮りまくっている自分に驚く。
木の枝や花や枯葉までバワの作品化と思わせるくらい美しく感じる。












ここでは9人の庭師と14人のスタッフが働いているという。この広大な敷地を掃除するだけでも大変だし、建物は完璧な清潔さに維持されている。
ディナーテーブルに座ると、闇の中を蛍が舞っている。

そんな環境で食べるスリランカ料理も絶品で、一生ここで暮らしたくなった。

スタッフやマイケル夫妻たちとも仲良くなる。
「今度はここで本を書いてちょうだい。あなたならアーティストの長期滞在割引をするから」
マジでこんなインスピレーションを刺激するところで本を書いたら、すごいのができるだろうなあ。
ここに滞在してバワの魔法を体感できた。
芸術と自然の融合、これこそがバワの創作の秘密なのだ。
ふつうなら対立する両者を愛し合わせる魔法をバワは知っていた。
キーワードは「共存」、「生かし合い」、「育み合い」だろう。


「勇者の石」という曲もできたし、はっきり言って220ドルの100倍くらいもとはとったね。
いつかオレも建築分野に挑戦するぞ。
みんなんもスリランカにきたら、ぜひルヌガンガに泊まってみてくれ。
テレビもネットもないが、ここにくると「自分にできないことはない」と信じることができるんだ。
