11月11日(日)愛知県豊橋市駅前文化ホール
岐阜からあえてJRより30くらいおそい名鉄(名古屋鉄道)にのって豊橋にきた。
豊橋というのは愛知県だが静岡に近い地方都市だ。
ライブは3回目なんだけど、毎回くるたびに新しいビルができてる。
オレはちょっとさびれた古い商店街とかが好きだなあ。
役者の松平健さんやミュージシャンの喜多郎、作家の井上靖やノーベル賞の小柴さんなどを輩出している。
イメージ的には、なんでもこいの名古屋をさらにバージョンアップした「よせ鍋」状態である。
よくいえばボーダーがない。悪く言えば節操がない(笑)ので、オレは肌が合う。
その代表格は、最近話題の豊橋カレーうどんだ。
名店の「篠嶋屋」が昼休みで開いていなかったので、「勢川」へいく。
豊橋カレーうどんは想像を絶する節操のなさだった。
まずどんぶりの底にご飯を盛り、そこにとろろをかける。
そのうえにカレーうどんがのり、うずらの卵が3個ものっているではないか!
名古屋のひつまぶしはうな丼で食べた後、お茶漬けで2度美味しい。まあそれはわかる。
しかし豊橋カレーうどんは、カレーうどんを食べた同じどんぶりの底にとろろご飯という。
もうなにがなんだかわからん食い物なのだ。
それが意外に美味いのだ!
今日のライブの観客もむっちゃおもろい人ばかりだ。
首吊り自殺体験者や精神病院から脱走したパンク野郎、ヒーラーや針の先生、アメリカでキャットコンテストをやっていたオーガナイザー、労働組合の会長など、みんな「ボーダー」を超えている。
飛び入りゲストのえぐれさんはホームレスの歌を歌う「ホームレスのアイドル」である。
主催の生田さん(67歳)は、高校教師を辞めたあと、「未来食」や「ナチュラルハイジーン」の自然食や「自力整体」まで教えている。おまけにオレと同じ「ピカイチ野菜くん」の低速ジューサーでニンジンジュースを会場でつくってくれた。
オレも「珍獣の王」を名乗っていたが、こんな珍獣博覧会みたいなライブははじめてでビビる。
「珍獣博覧会」に対抗するためには、今まで隠していた新しい技を使わねばならぬ。
そこで「負けジャン甲子園」というワークショップをやってみる。
50人の観客全員で勝ち抜きならぬ「負け抜き」ジャンケンをやってもらい、最後に負け残った人とオレが対決して、「キングオブ敗北者」は、「ハイボクノウタ」がはいってるCDをプレゼントする。
もうひとつ、「ヒーローインタビュー」というワークショップでは、2人1組のペアになってもらいおたがいが「どんな試練をくぐってきましたか?」とインタビューし合い、それをインタビューアーが発表するというものだ。
戦争中に疎開した先でイジメをかいくぐってきた70代のおじいちゃんや、親の死や心の病を乗り越えてきた若者や、小学校でヒーローになった女の子など、会場は爆笑の嵐である。
1、 雲のうえはいつも晴れだから
2、 Traveling man
3、 「負けジャン甲子園」ワークショップ
4、 ハイボクノウタ
5、 トゥルーストーリー
6、 生きてるだけで100点満点
7、 「ホメサピエンス」ワークショップ
8、 祝福の歌
9、 ウレシパモシリ
10、 「ヒーローインタビュー」ワークショップ
11、 PUZZLE
12、 スペシャルゲスト「えぐり」の歌「笹島アオカン野郎」
13、 米をとぐ
14、 背中
15、 Hello my mom!
16、 家族
17、 MOVE! MOVE! MOVE! (アンコール)
18、 そらのやくそく(アンコール)
19、 えん(アンコール)
20、 ありがとう(アンコール)
ああもう、こんな笑えたライブははじめてだわあ。
あらためてこの珍獣博覧会ライブをやってくれた主催の生田さん、沢田くん、稲村さん、曽我先生、鋤本さん、PAの城田さん、
そして観客としてきながらヒーローになってしまった珍獣たちに感謝!
このブログを読んでいるきみ!
きみも職場や学校では影で珍獣と呼ばれてはずだが、明日から自分でカミングアウトしなさい。
「実は部長、今までずっと隠してきたんですけど、わたし……珍獣なんです!」
これでまちがいなく、なにをやらかしてもオッケーになる。
……即クビになったり、そのまま救急車で病院に運ばれたりするかもしれないけど。
きみよ、胸をはって珍獣たれ!
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珍獣博覧会@愛知県豊橋市
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