AKIRA文学のリバイバルブームにのって復刊が相次いでいます。
そんななか「いちばん泣けるAKIRA本」、「家族テーマの自伝」、「メキシコのディープな紀行文」、「マヤ族とウイチョル族、マサテク族が描かれている本」、「幻覚サボテンと幻覚キノコの奥深さを知る本」として待たれていた、
2004年に出版された「神の肉テオナナカトル」がついによみがえりました。
この本は世界でも類を見ない「家族再生」の物語だ。
オレの本はほとんどが自伝だが、自分の家族や生い立ちを描いた本はこれだけである。
「家族」や「背中」、「おさない瞳」や「Life is beautiful」などの家族を歌った曲で断片は垣間見られるだろうが、その全体像や心の葛藤があますところなく書かれている。
読者は自分の家族と重ねあわせ、もう一度自分がその家族に生まれた意味を問い直すだろう。
そして今まで見えなかった、もしくは無意識に見ようとしなかった愛に目覚めていく。
ふつう「家族再生」の物語というと、せまい世界に限られるだろうが、この本の舞台はメキシコであり、マヤ族とウイチョル族やマサテク族の叡智に学びながら、あの世とこの世を包括する巨大なスケールの物語だ。
この時期に復刊されたのにも大きな意味がある。
5000年もの間つづいたマヤ暦が今年の12月22日で終わる。人類滅亡が叫ばれ、世間の関心はメキシコに集まっている。
オレは6月に札幌でマヤ族の長老アレハンドロにこの話を聞いたが、
「マヤ暦は終わるのでなく、新しいサイクルにはいる。人類は滅亡しないし、人々が心の時代に目覚めていく」と言っていた。(そのときのブログ)
マヤ族やマヤ暦に関することも、「神の肉」を読めば奥深い知識が得られるだろう。
毛糸絵画ネアリカとの出会いやウイチョル族の巡礼もくわしく書いてある。
実在のプロレスラーをモデルにしたラトルマンや魅力的な登場人物たちがきみといっしょに旅を彩ってくれる。
この本を読めば、日本にいながらにしてのメキシコのもっとも奥深い「夢見る大地」を旅できるのだ。
それはきみが鍵をなくしてしまった君自身の潜在意識への扉を開く旅でもある。
そこできみは「本当のきみ」と出会い、ソウルメイトの意味を知り、とてつもない喜びと感謝に号泣するだろう。
「ああ、もう終わっちゃうの~」と最後のページを閉じたとき、きみは新しい自分に生まれ変わっていることに気づくだろう。
では内容をかんたんに紹介しよう。
突然の父の死。
父の暴力によって幼少から植えつけられた恨み、トラウマ。死んだ父親さえ憎みつづける自分が、どうしようもない無能者に思えた。しかし死者をあの世から連れもどせるわけはない。
……まてよ。ひとつだけ方法がある。メキシコのマサテク族は何百年ものあいだ神の肉テオナナカトルを喰らって、あの世と交信してきたという。父がこの世にもどれないのなら、僕があの世を訪れるしかない。
死者の国メキシコが僕を呼んでいた。
60年代には、神の肉を求めてメキシコの山奥にある村に世界中の人がつめかけた。ビートルズはリンゴ・スターの誕生祝いにとヘリコプターで乗りつけ、20年後のジョン・レノン暗殺を預言される。ボブ・ディランやローリング・ストーンズ、ティモシー・リアリーがこの村に集まってきたのだ。
僕は致死量と言われる神の肉を食らい、あの世へ通じるドアを開けた。
人間の意識はどこまで拡大できるのか?
家族とはなにか?
切実な痛みをかかえ、メキシコを舞台に激辛の愛を描きつくした自伝的冒険小説。
AKIRAがたどり着いた最新の境地。
めるくまーる。 1700円。
出版時に寄せられたこちらの感想集をぜひぜひ読んでみて。
わずか1700円のチケット代でメキシコやきみの内面を旅できるんだよ~
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「神の肉テオナナカトル」待望の復刊!
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