11月14日(水)東京池袋にて鈴木稔さん「打つ手は無限」設立パーティー&ボクサー佐々木基樹の試合
池袋はわが青春の街である。
オレは19歳から20歳をこの街で暮らした。
今日の会場が西口なので、思い出をたよりに歩いてい見る。最近は「池袋ウエストゲートパーク」などと呼ばれる西口公園の横には、おおっ今もありやしたー。
極真会館本部道場!
漫画「空手バカ一代」にあこがれ、当時まだバリバリの現役だった大山倍達館長から指導を受けた。
毎日泣きながら地獄の特訓を受けたおかげで、ニューヨークのギャング生活を生き延び、シカゴやモロッコやアフリカで組み手を挑まれ、世界中でストリートファイトをかいくぐってこられたのである。
今日は鈴木稔さん誕生日であり、鈴木さん率いる新しい会社「打つ手は無限」の設立パーティーである。
西口G-styleに猛者たちが集まってきた。
本日の主役、鈴木稔さんも大山倍達館長の秘書をやっていた。
極真会館福島県本部の門馬智幸師範もきている。
もと東洋太平洋フェザー級チャンピオン三谷大和もきている。ボクシングの三谷さんと空手の門馬さん
ジャッキーチェンの映画で有名な「酔拳」の継承者紅龍さんもパフォーマンスを見せてくれる。
志塾のキンちゃんも柔道家だし、トミーも暴走族のリーダーだし、
今日はファイターが多いなあ。
といっても「打つ手は無限」という会社は、格闘プロモーターではないのだ。
① 企業研修PROJECT ②100人の1歩PROJECT ③志塾PROJECT ④後継者サムライ塾PROJECTなどをとおして、鈴木さんは本気で日本を変えようとしている。
オレは鈴木さんという人間が大好きだ。
自分の弱さをさらけ出し、本音で人とぶつかる。
表現方法はちがうが、オレも鈴木さんもまったく同じ方向を目指している。
1、 Happy birthday(11月誕生日の人へ捧げる)
2、 PUZZLE(鈴木さんの恩師加藤さんへ捧げる)
3、 H(鈴木さんの片腕具志堅さんへ捧げる)
4、 ありがとう(鈴木さんのお母さんへ捧げる)
5、 Hallo my mom!
今日は鈴木さんのお母さんがきてくれた。
19歳で鈴木さんを生み、夫の暴力に耐えながら、ここまで育て上げたすばらしいお母さんだ。
オレも鈴木さんと同様、父親の家庭内暴力で育ち、母親は家を出た。
二人ともなくなったが、オレは心の底から両親に感謝している。
あの環境がなかったら今のオレはないからだ。
家族の自伝である「神の肉テオナナカトル」も、家族に関する歌も書けなかっただろうし、人間というものを深遠まで見つめる目は嵐のような少年時代があったからだと思う。
家族を許せないというのは、自分を許せないということだ。
今の自分を好きになることができれば、その自分を育ててくれた家族に感謝することができる。
だからオレは自分も、親も、家族も、涙が出るほど大好きだ。
魂の兄弟である鈴木さんともこれからずっとコンビを組んでいくだろう。
日本中に感動をふりまき、みんなに自分を好きになってもらうという壮大な夢をいっしょに追いかけていこう。
さて今晩はもうひとつのイベントがある。
後楽園ホールでもうひとりの魂の兄弟ボクサー佐々木基樹の試合だ。(基樹のブログ)
オレは試合前に基樹に短いメールをした。
「Don’t swim.flow」(泳ぐな、浮け)
基樹は東洋チャンピオンまで上り詰めたが、メキシコの世界戦で敗れた。37歳というボクサーでは引退してもおかしくないベテランだ。
しかし基樹は挑戦をやめない。
基樹のガウンなし、サングラスなしの初心にもどった入場にただならぬ殺気を感じた。
対戦相手はインドネシアの強豪フランス・ヤランガだ。
試合巧者の基樹はボディーを狙いながらダメージを蓄積させていこうという作戦らしい。
ところが次の瞬間、鈍い音ともに基樹の右が炸裂した。
ヤランガはくらっと倒れこんだまま、立ち上がることができなかった。
なんと1ラウンドKOの快挙だ。
基樹は「見ごたえのない試合ですいません」などと言っていたが、ひさびさに圧倒的な強さを見せつけられたファンは大満足である。
いっしょに女川の被災地にいったとき、「ハイボクノウタ」のMCをたのんだことがある。
「ボクサーにとって敗北は人生の終わりを意味します。じっくり考えさせてください」
と言った真剣な目が、今もオレの脳裏に焼きついている。
その目は「世界を勝ち取るまで負けない」と言ってた。2011年女川にて
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闘う男たち@池袋&後楽園
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