11月20日(火)ベネッセアートサイト直島
前々からむっちゃいきたかった瀬戸内海のアートアイランド直島(なおしま)へいった。
ここは小笠原のミュージシャン誉ちゃんの生まれ故郷だし、「アキラさん、まだ直島いってないの!」と驚かれるからだ。
いまや世界中から観光客を集める直島は、1985年、福武書店(当時)の創業社長福武哲彦と瀬戸内海の島に世界中の子供たちが集える場を作りたいとの思いを抱いていた福武書店(当時)の創業社長福武哲彦と、当時の直島町長三宅親連が、「世界中の子供たちが集える場を作りたい」という夢を抱いてはじめられた。
フェリーで岡山県の宇野からは20分、香川県の高松からは50分と、かんたんにいける。
港には草間弥生のかぼちゃのオブジェがお出迎えし、町営バスとベネッセの無料バスを乗り継いで、3,4時間もあれば見学できる。
メインは安藤忠雄デザインの地中美術館で、
クロード・モネによる睡蓮の部屋、
現代アートを代表するウォルター・デ・マリアのインスタレーション、
天井に四角い穴を開けて空を作品として取り込むジェームス・タレルの「オープンスカイ」などが展示されている。
オレは1998年に来日したタレルに友人の小説家宮内勝典さん宅で会っている。現代アートの巨匠というより、気のいいサンタクロースという感じのタレルは気さくで素敵なおじいちゃんだった。(当時のブログ)
島にはさまざまなアートサイトが点在し、大竹伸朗が実際には入れる銭湯をアートにした作品、
韓国人アーティスト、リー・ウーファン美術館や、
家プロジェクトなど、日常と芸術が混在するさまが楽しい。
ガイド係りのおじさんまで流木や海岸に流れ着いたものでオブジェをつくったりしている(笑)。
このプロジェクトがはじまった当初は、住民もいぶかっていたが、観光客も増えるし、仕事もあるし、今ではアートといっしょに暮らしている。
アートの力ってすごいよね。
島を丸ごと再生させちゃうとか経済効果だけじゃなく、常識で凝り固まった大人を一瞬で子供に返しちゃう力がある。
本当は大人だって、無邪気に遊びたいし、バカげたことをお思いっきりやってみたいんだ。
それができないのは、尾崎里美ねーヤンが言うように「本当の自分を信じられない」からだ。
裸で生まれて、裸で死んでいく人間は、
本当はとてつもない可能性と自由を秘めている。
この島は教えてくれる。
「自由になる」のではなく、
「自由だった」と気づくことだ。
※美術館内で撮影はできないため作品写真は検索でもらってきました。
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アートアイランド@直島
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